コロナウイルス(COVID-19)に関して No.1

これは一人の医師(松山医師)としての意見です。

 現在感染は拡大しております。検査体制が不十分な上、特効薬、ワクチンが無い状況では対症療法での治療、個人個人の免疫力の維持、手洗いの徹底、咳、発熱などの症状のある方のマスクの使用、なるべく外出の機会を減らすことが今一人一人にできる大変重要なことと思います。

世界中の感染から回復した方がたの病状を検討してみるといくつかの特徴がある様です。

  1. 初期には極めて特徴がなく軽い風邪の様な症状、微熱、咳が少し出るぐらいの様ですが、それから4〜5日して急激に倦怠感が強くなり、高熱に転じ、味覚障害、嗅覚障害を認める様です。この時点で日本では保健所に連絡ということになります。
  2. 重症例、死亡例は高血圧、糖尿病などの動脈硬化をきたし、血管内皮に障害が起きる疾患に多い様です。悪化する時は急速で1〜2日のうちに呼吸困難となります。
  3. 個人の免疫力を高めるには、運動、食事が重要です。ランニングは有効だと思いますが都会のアスファルト、車の多いところよりは、森の中、木々の多いところを走る方が免疫担当細胞のNK細胞が増えると言われています。集団にならずにのんびりと木々の中を走ってみてください。食事に関しては腸の活力が重要なので乳酸菌飲料の継続摂取が良いと思います。また、免疫力を高める漢方薬、補中益気湯、人参養栄湯なども利用可能です。
  4. 今回の新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の収束には長期間、早くてもおそらく1年ほどの時間が必要になるでしょう。ですから子供たちの予防接種を感染が落ち着いてからと考えるのは大変危険です。休校中でもあり、クリニックもかなり空いておりますからできることは積極的に実行してください。
  5. 風邪症状が認められた時には、インフルエンザ感染症の時にも処方する麻黄湯、桂枝湯、清肺湯などを服用するのも重症化を抑える意味で有効かもしれません。解熱剤ならカロナールを使ってください、ボルタレン、イブなどより安全です。

 コロナウイルスは人間の欲望に基づく安易な判断ミスにつけ込んできます、今までの様な生活は当分できないと自覚して行動してください。

幸内科クリニック 医師 松山稔