予防接種について

 すっかり寒くなりました、インフルエンザワクチン接種の季節がやってきました。
 今年の夏は沖縄でかなりのインフルエンザの流行が起き、現在も本州、東京などで流行が拡大しているということです。当院では今月末からの接種になりますが、インフルエンザワクチンの接種をお奨めします。

 さて、今回のお話は子宮頸癌ワクチン(サーバリックス、ガーダシル)です。
2013年から定期接種となりましたが、その後このワクチン接種による副作用に関するマスコミ報道もあり日本ではその後、接種する方がほぼゼロになりました。
 当院でも多くの中学女子に接種しましたが、報道されたような副作用はありませんでした。厚生省の調査で副作用を報告している方は約200名ですが、ワクチン接種との因果関係は無いという結論でした。さて、世界ではこの10年余りのうちに子宮頸がんワクチンの効果がはっきりと認められています。オーストラリアでは若い女性の子宮頸癌の発症は半減しており、若い男性への接種も奨められておりますので子宮頚がんを撲滅できる可能性があります。

 このまま日本でワクチンの接種が普及しないと20歳代の女性に6000〜10000名の発癌患者が出ると予想されております。当院では現在も積極的に子宮頸癌ワクチンの接種を奨めております。大切な娘さんの未来を守るために子宮頸癌ワクチン接種を再度考えてみてはいかがでしょうか!重要なプレゼントになると思います。